外壁
外壁リフォームの種類
外壁リフォームは、塗装か取替えの2種類に分類されます。
どんなに耐久性に優れた外壁材であっても、経年劣化することは避けられません。
外壁の表面が傷んでいるだけなら塗装をし、傷み具合がひどければ外壁を取り除いて新しいものに取り替える必要があります。
一般的に、外壁の材質は次の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
(1)タイル
外壁の仕上げ材として利用される粘土焼成品で、耐火性に優れあらゆる環境にも耐久できる建築材料です。
色のバリエーションも豊富で加工しやすく、接着剤で貼り付けることも可能です。
割れたり欠けて落ちたりしなければ、塗装も取替えも必要ありません。
(2)サイディング
耐火性・耐水性に優れ、あらゆる環境に耐久できる外壁材です。
素材はセメントや金属を使用していますが、軽量で取り扱いのしやすさが特徴です。
耐用年数は15年~20年ほどとされています。
(3)モルタル
セメントと砂を水で練り混ぜて作った建築材料で、外壁を塗装したりタイルを貼るのに使用します。
耐火性に優れていて価格も安いのですが、施工を慎重にしなければひび割れたりすることがあります。
耐用年数は10年~20年ほどです。
外壁リフォームのポイント
外壁リフォームをする場合のポイントをいくつか紹介します。
(1)材料や塗料にこだわる
断熱性の高い外壁材や塗料を選べば冬場には暖房費を節約できます。
耐久性の高い材料を選べば、その分長持ちしてメンテナンス費用を抑えることができます。
(2)屋根と同時にリフォームする
外壁をリフォームするには足場を設置しなくてはならないのですが、これを設置するには費用も時間もかかります。
そこで、同じようにリフォームするのに足場が必要な屋根も同時にリフォームして、費用を安く抑えます。
ただし、屋根をメンテナンスする必要がある場合に限定されます。
外壁リフォームのメリット・デメリット
外壁リフォームは塗装か取替えをするのですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
塗装のメリットとしては、サイディングで取替えをする場合よりも費用が安いということです。
また、色のバリエーションが豊富なため選択の幅もあります。
デメリットとしては、耐久性が低いため定期的に塗装を繰り返さなくてはならないことです。
定期的にメンテナンスをしていると、長期的にはトータルの費用が高額になってしまいます。
そのため、しっかりとしたメンテナンス計画を立てる必要があります。
外壁リフォームの工事期間
平均的な4LDKほどの家の外壁をリフォームすると、工事期間は7~12日間ほどかかります。
外壁を塗装する場合、一般的な作業の流れは次のようになります。
【初日】
初日に足場を組みますが、大きな音が出ることが多いので事前に近隣の家に挨拶しておくといいでしょう。
こうすることでトラブルを回避できます。
【2日目】
足場を組んだら、高圧洗浄機を使って壁の汚れやカビなどを落としていきます。
落ちにくい細かい汚れなどはブラシを使って落とします。
このときに、外壁の傷み具合も同時に確認します。
【3日目】
壁を塗装する前の下準備として、塗料がつかないように養生したり下地調整をします。
鉄の部分があれば、さび止め塗料も塗ります。
【4日目】
基本的に塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りですが、まずは下塗りからです。
塗料は外壁の性質に合ったものですが、中塗り・上塗りと同じ塗料を使用します。
【5~6日目】
3度塗りの2回目の中塗りと3回目の上塗りですが、毎回しっかりと乾いてから塗ります。
そのため、5日目と6日目に分けて塗ります。
【7日目】
塗装が乾いた後で仕上がり具合を確認して完了です。
外壁リフォームの費用相場
外壁リフォームにはどのくらいの費用がかかるか気になるところですが、種類によって費用は変わってきます。
簡単なつなぎ目の補修や塗装でしたら、30万円前後ですみます。
ところが、家の壁全体を塗装するとなると100万円前後、新しく壁を取り替えるなら見積もりをする必要があるでしょう。