洗面化粧室
洗面化粧台のタイプ
洗面化粧台は次の2つのタイプに分類されます。
(1)システム洗面化粧台
設置する空間の広さに応じて収納をつけたり、洗面や歯磨きをするのに必要とされる機能を自由に選んで組み合わせるタイプの洗面台です。
価格はやや高めになります。
洗面スペースに組み込まれるため、一体感がありすっきりとした印象を与えます。
(2)据え置き型洗面化粧台
基本的に定番の機能を備えて、洗面ボウルや鏡、照明などが標準装備されているタイプの洗面化粧台です。
間口のサイズにバリエーションがあり選択できます。
価格はシステム洗面化粧台よりも安くなっています。
すべての機能が一体となっているので、短期間で施工できます。
ドレッサーを選ぶ際の注意点
ドレッサーは洗面化粧台の中心となるものですので慎重に選びましょう。
まず運び込む場合のことを考えて、設置する場所の間口と高さをチェックしておきます。
それから自分が必要とする機能を選んでいきます。選択できる機能としては、収納やシャンプードレッサーなどです。
なお洗面化粧台は日々使用するため汚れやすいので、できれば清掃が簡単にできるタイプを選ぶといいでしょう。
キッチンにも当てはまることですが、水周りというのは汚れやすいという特徴があるのです。
またペットを飼っている家庭であれば、洗面台でペットのシャンプーをする機会があるかもしれません。
そのような場合に備えて、できれば洗面台のボウルの底が丸いタイプを選んでおくと作業がしやすくなります。
洗濯機置場のタイプ
洗面化粧室に洗濯機が置けるようにリフォームする場合がよくあります。
洗濯機置場における排水は、次の2つのタイプに分類されます。
【洗濯用排水トラップ】
床に排水トラップを取り付けるタイプで、洗濯パンを見れないようにするために使用されます。
洗濯パンが見えないとすっきりとして見栄えがいいので、新築の住居ではよく採用されています。
洗濯パンよりも安い値段で購入でき、シンプルなつくりが特徴です。
ただしホースをうまく抜けないというトラブルを起こしやすく、注意しないと床が水浸しになることがあります。
【洗濯パン】
設置しやすいように洗濯機の足の部分を高くしてあるため、簡単に設置できます。
また、ホースが簡単に抜けなくても、洗濯パンが水を受けてくれるので水濡れの心配もありません。
ただし洗濯機のサイズと洗濯パンのサイズが合っていないと、清掃するのに苦労することがあるので気をつけましょう。
専用換気設備について
洗面化粧室がお風呂の脱衣室と一体化していることはよくあります。
風呂上りに体をふいたりするので湿気が多くなりますが、専用の換気扇を設置していないことがほとんどです。
想像以上に湿気はたまっているのですが、あまり気にしない人が多いようです。
放置しておけば、洗面化粧室の床や壁の劣化のスピードが早まり洗面化粧台も傷んでしまいます。
これらのことを防止するためには専用換気扇を設置した方がいいのは明らかなのですが、十分な広さが確保できなかったり予算の問題があって設置できないかもしれません。
洗面化粧室の劣化を防止するため、できるだけ専用換気扇を設置することをおすすめします。
洗面化粧室のリフォームの工事期間と費用相場
(1)工事期間洗面化粧台の取り替えるだけなら簡単な作業ですので、半日~1日で完成します。
ただし、洗面化粧室の床を補修する必要がある場合は2日ほどかかります。
(2)費用相場
ただ洗面台を取り付けるだけでしたら20万円もかからない場合がほとんどです。
同時に洗面所の床や壁も補修するのであれば、20万円以上かかります。
既製品であれば低価格で購入できますが、いろいろとオプション機能をつけるタイプだと費用はより高くなります。